「真理?」

「お母さん,これ,お母さん達のもあるから」



ガラガラと冷凍室にアイスを並べ,不審そうにしたお母さんに言う。

自室に向かって,疲れたと言い訳をしながらベッドにダイブすると



「……ぅっ」

 

口を強く押さえないと,全て吐き出してしまうような嗚咽に襲われた。

大粒の涙が視界を濁し,頬をベタベタと濡らしていく。

もう,だめだ。

私,凪を……

怒らせてしまった。