化け物には通用しなかったのに、弾丸を弾き返す地蔵には通用するなんて。
落下した少女は何度か激しく咳き込み、そのまま逃げ出した。
獲物を失った地蔵が大輔を見つめる。
その目は空虚だったが、大輔には恨みが込められているように見えた。
殺そうとしていた人間を逃されたのだ。
怒っていてもおかしくはない。
「この刀には敵わないんだろう?」
大輔が再び刀を握り直す。
このまま首を斬ることができれば、終わる!!
そう思った直後のことだった。
地蔵が切られた右手を胸の辺りまで持ち上げた。
その断面は完全な石で、体液も出てきていない。
まさしく怪物だった。
そしてその断面が突然ボコボコと泡立つように動いたかと思うと、ボコッ! と新しい手が生えてきたのだ。
その光景に大輔は目を見開き絶句した。
落下した少女は何度か激しく咳き込み、そのまま逃げ出した。
獲物を失った地蔵が大輔を見つめる。
その目は空虚だったが、大輔には恨みが込められているように見えた。
殺そうとしていた人間を逃されたのだ。
怒っていてもおかしくはない。
「この刀には敵わないんだろう?」
大輔が再び刀を握り直す。
このまま首を斬ることができれば、終わる!!
そう思った直後のことだった。
地蔵が切られた右手を胸の辺りまで持ち上げた。
その断面は完全な石で、体液も出てきていない。
まさしく怪物だった。
そしてその断面が突然ボコボコと泡立つように動いたかと思うと、ボコッ! と新しい手が生えてきたのだ。
その光景に大輔は目を見開き絶句した。



