首を元に戻す方法がどこかに書かれているとすれば、それはネット上か図書館だ。
「首を見つけた場所を、もう1度探してみるっていうのはどうかな?」
明宏の言葉は意外なものだった。
自分たちはすでに何度も首を見つけた場所へ行き、そこでガイコツを見つけているのだ。
「どうしてまたそんなことをするつもりなの?」
春香に聞かれて明宏は「忘れたのか? 夢の中の影に言われたじゃないか」
それは前回明宏が首を取られたときのことだった。
夢の中で首を切られるとき、金縛りにあって動くことはできないが、相手に質問することはできるのだ。
そこで明宏は相手から『首のあった場所を探せ』と助言を受けていた。
そして空き地内では石碑を見つけているのだ。
「そういえば、あの石碑ももっとしっかり読んでおけばよかったよね」
春香はそう言って下唇を噛み締めた。
空き地の奥にあった石碑は随分と汚れていて、掘られた文字は土に埋もれて隠れてしまっていたのだ。
それでもある程度読んでみたが、石碑の周辺まで探すことはしなかった。
きっと心が焦っていたのだろう。
しかしイケニエではなくなった今、時間だけはたくさんある。
明宏が提案したように首のあった場所をもう1度探すことは可能だった。
そこになにもヒントがないようなら、また別の場所を探すことだってできる。
「首を見つけた場所を、もう1度探してみるっていうのはどうかな?」
明宏の言葉は意外なものだった。
自分たちはすでに何度も首を見つけた場所へ行き、そこでガイコツを見つけているのだ。
「どうしてまたそんなことをするつもりなの?」
春香に聞かれて明宏は「忘れたのか? 夢の中の影に言われたじゃないか」
それは前回明宏が首を取られたときのことだった。
夢の中で首を切られるとき、金縛りにあって動くことはできないが、相手に質問することはできるのだ。
そこで明宏は相手から『首のあった場所を探せ』と助言を受けていた。
そして空き地内では石碑を見つけているのだ。
「そういえば、あの石碑ももっとしっかり読んでおけばよかったよね」
春香はそう言って下唇を噛み締めた。
空き地の奥にあった石碑は随分と汚れていて、掘られた文字は土に埋もれて隠れてしまっていたのだ。
それでもある程度読んでみたが、石碑の周辺まで探すことはしなかった。
きっと心が焦っていたのだろう。
しかしイケニエではなくなった今、時間だけはたくさんある。
明宏が提案したように首のあった場所をもう1度探すことは可能だった。
そこになにもヒントがないようなら、また別の場所を探すことだってできる。