____________________ 「あぁ,2人ともおかえり~」 家に着くと,お義母さんのハスキーな声がした。 いつもより早いなと,2人で目を丸くする。 「「ただいま」」 カタカタと靴を脱いで上がると,いい匂いがした。 今日は煮物かな。 「言付けもなく2人揃っていないなんて珍しいなと思ってた所なんだよ」 「う,うん。お義母さんは早かったね」 何をしていたともどこにいたとも答えづらくて,私は下を向く。 赤くなった頬を,澪が隣で見ているような気がした。