ちょっとだけ、面倒臭そうな表情の久遠。



「呼んだら駄目?」

「良いけど……」

「じゃあ、呼んで来るね!!」



そう言い残して、沙羅さんの元に向かう。



「沙羅さん!!」

「白雪さん、どうなされましたか?」

「今日は久遠とご飯食べるから、沙羅さんも来ないですか?」

「久遠様と!?」



伏せ目がちな目で、顔を真っ赤に染める沙羅が可愛くて仕方が無い。



こんなに、綺麗で可愛い子に思われている久遠は幸せ者だなんて思ってしまう。