身体中から罪悪の痕を洗い流す。

今夜も有佳はベッドに来るだろうか?
彼女の部屋をでてからコンビニに寄って滋養強壮剤を飲んだ、今夜は罪悪感を押し殺してでも有佳を抱きたい。





だが、

有佳は来なかった。




有佳を待ち続けた夜は明けた





いつもの朝だと思った

でも、ひずみは少しずつ大きく広がっていたのかも知れない。


有佳との時間を大切にしたい、今なら何も無かったことにして彼女との関係があった前に戻れる、いや戻す。

「最近、二人で出かけられなかったから今日はどこかドライブでもしようか」

「別に、あなたは好きな人と好きなところに行っていいよ。私はこれから友達と出かけるから」

一瞬、息が止まるかと思った。
やはり有佳はオレを疑っている。
「何?オレの好きな人は有佳だよ」
そう答えたときの有佳の笑顔が乾いていた。

有佳が出かけてから、通知をOFFにしたLINEを見る。
案の定大森さんから大量のメッセージが入っている。
ブロックをしようと思ったが、彼女が何を考えているのか見えなくなるのが怖くてブロックをせず通知だけをOFFにした。

着信履歴も大量に入っている、こっちはブロックした方がいいだろうか、

浅はかなことをしたツケが今オレを追い込んでいく。