誰かが頭を撫でている・・・
この匂い・・・

気持ち悪い

「うっ」
吐き気がして目が覚めると賢也が頭を撫でながらのぞき込んでいた

「本当に大丈夫?」

「ごめんなさい、一人にして」

「そっか、ごめんな」

一人になりたい、こんなに嫌な気分になるなら、さっさとケリをつけたほうがいいのかもしれない。

松崎さんが気持ちをリセットするための調査費用だと言っていた。

私自身でリセットする。

あの日あの場所に行って良かった、そして松崎さんに出会えてよかった。



決意を固めると少しずつ吐き気も収まってきた。