賢也を送り出してから、病院へ向かう。
不安なことばっかり・・・

悶々としながら順番を待つ

鼻からの検査のためモニターを見ながら進めていく。
何か質問があったら言ってくださいと言われても、とてもそんな気分ではない。

「あ~かなり荒れてますね」

そうなんだ・・・

検査をなんとか乗り切り先生の説明を受けた。











温野菜のサラダにビーフシチューを二人で食べる
「どうだった?」

「胃が荒れてるって。でも、まだポリープにまではなってないからしばらくクスリを飲むことになった」

「早めに気付いてよかった」

「そうだね」
何事も早めにきづけば大きな事にならないのかもしれない。

暴飲暴食もしてないしタバコも吸ってない、これってやっぱり賢也のことでモヤモヤしてるからだよね。


どっちも早く結果がわかった方がいいのかもしれない。

「賢也って今週の金曜日も残業?」

「あああ、ごめんな」


「うううん、平気。気にしないで、私のために頑張って働いてくれているんだもの」

「有佳の為にがんばるよ、でも本当に早く気がついてよかったな」

「うん、でもしばらくは消化の良さそうな物ばかりになるけど」

「それこそ、オレは大丈夫。有佳の料理は本当に旨いから」

疑惑の目で見ると賢也が“金曜日”というワードに対して微妙な反応をしていることに気付く。




気がつかなければ、こんな些細なことは目に入ることはなかったんだ。