雨音は、心の扉を開ける方法を僕には決して教えようとしない。
だから、僕は結局いつも正解に辿り着けない。

どうすれば、雨音が本当に喜んでくれるのか。
どうすれば、僕は本当の意味で、彼女を守れる男になれるのか……。

ねえ雨音。
僕は、君がいなくてももう、ちゃんと1人で立てるように頑張ったんだ。
君を支えられる資格を手に入れたと、思ってるんだよ。
だからどうか、僕に君のことをもっと教えてほしい。
僕は、君のことが知りたくてたまらない。