「正しく言えば、おまえの気持ちはわかった。でも、俺は抱きたいから抱く」
「あの……それ、なんの解決にもなってないですけど。だって、いつ治るのかもわからないんですよ。なにかのきっかけで本格的にできなくなっちゃう可能性だってあるし、絶対に面倒だと思います」
「面倒かどうかは俺が決めることだ。おまえが抱えているものは理解しているつもりだし、その上で俺は面倒だとは思わないと判断したまでだ。それにこういうのは、膝を付き合わせて話したところで答えはでないだろ。時間に解決させるしかない」
こちらを見た上条さんが続ける。
「俺に抱かれていくなかで、どうせおまえは嫌でも大事にされてるってわかるだろうし、それがわかったら解決ってことだ。だから、その時がくるまでは我慢して耐えろ。それに、どうせ怖いだのなんだの言っていても、おまえはすぐ気持ちよくなってグズグズになるだろ」
「それは上条さんが……っ」
「心配しなくても、傷つけたりはしない」
面倒くさいことを言っている自覚はあった。
こんなの、相当私を好きでなければ手を引くと思う。
仕事も忙しく、公私ともに引く手あまたの上条さんなら余計だ。
なのに、上条さんが今後も私とそういうことをすると断言するので、その強引さが心地よくて嬉しくて、うっかりうなずきそうになり……そんな自分を止める。



