二度目の結婚式が始まる。
前回の事を思い出せるだけ思い出すと、入念に準備をした。

披露宴会場でのお色直しの時にスッタフに「母の部屋はどこでしたっけ?」と、聞いてみた。

「同じ階になります。13階は新郎新婦様のプレミアムスイートとお母様がご宿泊されますセミスイートの二部屋のみになります」

「そうなのね、それは良かった」

やっぱり、あの女と初夜を迎えたのね。

つつがなく披露宴は進んでいく。新宮電機の人はほとんどこっちの披露宴に来ているから岸課長の方は慎ましやかなんだろう。
ザマアミロという気持ちも、可哀想という気持ちも無い。
はっきり言ってどうでもよくなった。

今夜から私は弥生と海に復讐を開始するのだから。