魔法は、知識と想像力、そして体内の魔力を操作する力があれば誰にでも使える。
魔法学園は、その3つの要素を集中的に鍛えることが目的の施設だ。
魔法の専門学校と言っても差し支えない。
大小の差はあれど、ほとんどの生物には魔力を生成する臓器が備わっていて、魔力は血液と同じように、魔力回路を通って体内を循環している。
しかし、魔法の元になる魔力も、過剰に蓄えれば体に毒だ。
それ故に、魔力を生成する臓器、魔臓を持つ生物は、体内の魔力を微量ずつ体の外に放出する。
内包魔力量とはその名の通り、体内に留めておける魔力の量だ。
これは体質の問題なので、まともな方法では後天的にどうこうすることはできない。
「さて、鉱物魔法で硬度を高めた鉱石があるとして、融解魔法を使った場合、鉱石は溶けるだろうか?」



