「殺し損ねたのに、怒ってないの……?」
「來樺院獅紋の生死はどうでもいいからな」
「えっ? ちょ、ちょっと待ってよ、それじゃあ何で殺せって!」
私の代わりに翠笑が言ってくれたので、ボスをじっと見つめる。
「氷霞が情のあるターゲットを殺せるかどうかの試験だ。それと、翠笑が氷霞をコントロールできるかどうかもな」
「はっ?」
「し、けん……?」
「あぁ。……そうしていたいならそれでもいいが、そろそろ起き上がったらどうだ? お前達」
あれが試験ってどういうこと? と固まっている私を、先に硬直が解けた翠笑が一緒に抱き起こして、座り込む体勢に移った。
私は、ただの試験であんなに葛藤して、胸が裂かれるような思いで獅紋くんに刃を突き立てたの?



