「アハハ、流石手厳しいね。でもさ、そんな綺麗事は氷霞ちゃんを苦しめるだけだよ?」
「獅紋くん……翠笑……」
3日かけて決めた覚悟は崩れてしまって、裸の心に2人の言葉が響く。
どうしたらいい。
どうしたらいいの?
答えを出したはずのその問いが、また私の頭を支配した。
「氷霞ちゃん。僕は氷霞ちゃんと、どこまでも堕ちて行くよ。沢山罪の無い人を殺しちゃったよね? 洗脳されて、犯したくも無い罪を犯しちゃったよね? 背負いきれない過去は、僕と分け合おう」
「耳を貸すな、李璃。どんなに重い罪でも、俺が一緒に背負う。辛くても、俺が傍で支えるから。俺と一緒に、罪を償って生きよう」
窓から、翠笑が真っ直ぐ私を見つめる。
獅紋くんは私を庇いながら、振り向いて真摯な目で見つめた。
私は……。