白の姫に差し伸べられた、光と闇の手





「どうだろうね。僕が洗脳を受けてるとすれば、世界中の人間が洗脳を受けてるようなものだと思うけど?」


「自分の意思で殺し屋になったのなら、同情の余地は無いな。魔導警察が相応に罰するだろう」


「僕も氷霞ちゃんと同じ、ボスが好きだからって理由で殺し屋になったんだけどな~?」


「李璃は洗脳されていただけだ」




友達同士なのに、翠笑と獅紋くんは冷たく言い争っている。

私が任務を忘れて、獅紋くんに絆されたから……。


でも、こんなの選べない。

私を受け入れてくれた獅紋くんも、私をずっと支えてくれた翠笑も、私にとってはどちらも大切で、死んで欲しくなんかない。



ボスは、本当に残酷だ……。




「例え洗脳でもさ、白蓬(はくほう)李璃(りり)だった6年より、今の氷霞ちゃんが生きた9年の方が本当なんじゃないの?」