白の姫に差し伸べられた、光と闇の手



一途で、深い愛を真っ直ぐに伝えられては、揺らがない方が無理だ。

私は最後の一線として持っていた暗器を落として、歩み寄った獅紋くんに温かく抱き締められた。




「1人にしないよ。約束しただろう? 愛している、李璃……」


「わ、たし……も……」




溢れる涙をそのままに、顔を上げて優しい目をした獅紋くんと見つめ合う。

獅紋くんが微笑んで、顔を寄せ……私は上を向いたまま目を瞑った。




氷霞(ひょうか)ちゃん、ダメだよ」


「っ!」


「誰だ!?」




唇が重なる直前、男性の声が響いて我に返る。

獅紋くんはすぐ私を背中に庇って、窓の方に体を向けた。




「殺し屋翠笑(すいしょう)。任務遂行の監視役、かな?」


「お前が、翠笑……!?」