そうすれば人は死ぬって、あの時にはもう知っていたから。
「悪いことだって、分かってたから……死体を処理しようと思って、必死に覚えたのが、融解魔法。人を溶かして、ゴミ箱に入れて……ボスはそれに気付いて、殺し屋になればいいって、言ってくれた」
そうすれば、人を殺してしまった罪悪感も恐怖も、薄れるからって。
ボスは私が苦しまなくて済むように、殺し屋になる道を教えてくれたんだ。
ボスが私を攫って、記憶を封じて、殺し屋に育てるつもりだったとしても、あの出来事だけはただの偶然だった。
怖いからという理由で人を殺した私を、獅紋くんが許してくれるわけない。
最初から分かってたはずなのに。
「……そうか。許されないことを、してしまったんだな。……李璃。俺は、李璃の犯した罪を無かったことにはしないし、愛しているからと言って、許しもしない」
「っ……」



