「愛している、李璃(りり)。俺は今でも、李璃を想っているよ」




目尻にキスをして、獅紋(しもん)くんは優しく微笑んだ。

その言葉が、その表情が、その愛のこもった視線が信じられなくて、けれど私の胸はドキドキと高鳴る。




「う、そ……」


「本当だ。李璃が魔導警察に連れて行かれた日から、ずっと考えていた。最初は受け入れられないと思ったのも事実だ。でも……」




獅紋くんは私の頬に手を添えて、反対の頬にまたキスをした。

心臓がバクバクして、顔が熱くなる。




「李璃が罪を犯してしまっても、俺の気持ちは消えなかった。明るい笑顔は失われても……優しいところ、可愛いところは変わっていない」


「っ、獅紋、くん……」




サラサラの金髪から覗く緑の瞳は、私が愛おしい存在だと、情熱的なまでに真っ直ぐ伝えてくる。