「本当に俺が死ぬことを望んでいるのか!? こんなことはやめろ、李璃!」
「死んで欲しくないよっ、でも、私が殺さなきゃ、ボスが獅紋くんを殺しに来ちゃう!」
「くっ……!」
龍を象った水に獅紋くんを襲わせて、熱気を無効化してから水龍を凍らせ、無数の破片を飛び散らせる。
獅紋くんは土の壁に隠れて身を守り、バチバチッと雷で他の氷片を壊した。
「千化に脅されているのか!? それならやめろっ、おじさまとおばさまを殺した奴の言うことを聞く必要は無い!」
「逆らったってボスに敵うわけない! 私が殺すしか無いの!」
「目を覚ませ李璃! 千化が殺しに来るから李璃が殺すなんて、滅茶苦茶だろう! もっと他に道がある!」
「道なんて無い! どうやったって獅紋くんはボスに殺されるの! だったら私が楽に殺してあげなきゃ!」



