『おじさん、わたしをすてないで……ひとりぼっちはやだよ……』
『……捨てるわけじゃないんだが。まぁ、分かった。お嬢ちゃんが望むなら、ここで面倒を見てやろう』
おじさんの優しい声に安心して、わたしはうとうとと、また眠ってしまった。
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『うぅん……』
お外はまだ真っ暗なのに、目が覚めてしまって……李璃はこっそり、お父様とお母様の寝室に向かった。
“よなか”にひとりであるいたら、おこられちゃうかな。
でも、みんなをおこすのは、かわいそうだし……。
そんなことを考えながら、辿り着いた寝室の扉を、コンコンと、控えめにノックする。
なるべく静かに扉を開けると、真っ暗なお部屋を覗き込んで。
『おかあさま、おとうさま。りり、いっしょにねてもいーい……?』



