白の姫に差し伸べられた、光と闇の手



ミスをしたら、ボスに失望される。

それだけは、絶対に嫌だ。

ボスに捨てられたら、私はもう生きていけない。


縋るように顔を上げると、ボスは幼い顔に似合わず、どこか妖艶な笑みを浮かべて、私の額に人差し指を当てた。




「だいじょうぶ、ぼくはいいこがだいすきだから。すなおでいいこなひょうかおねーちゃんは、ぼくのかわいいむすめだよ」


「ボス……ミスをして、ごめんなさい。私、もっと頑張るから……」


「うん! いっぱいがんばったら、たくさんほめてあげる。こんかいのおしごとが、ちゃんとできたら、どんなごほうびをあげようかなぁ」




うーん、と悩むボスを見て、欲を口にした。




「愛してるって、言って欲しい」