白の姫に差し伸べられた、光と闇の手





「殺し屋と争ったから、取り調べは受けた。正体はバレなかったけど……ごめんなさい。ターゲットに、ドクロを見られた」




報告しなきゃと思って、頭を下げる。

ボスは無言で、間を置いてから別の質問をした。




「たーげっととは、なかよくなれた?」


「友達にはなった。昨日は、慰める為にハグもして……ぁ。ごめんなさい。考える時の、癖も見られた」


「くせ? たーげっとはなにかいってた?」




聞かれて、昨日の会話を思い返す。




「……知り合いと、同じ癖だって。それから……確信が持てたら、話したいことがあるって言われた」


「ふぅん……そっか! じゃあ、いいよ。みられたのは、ゆるしてあげる。でも、おなじしっぱいは、にどとしないでね?」


「……うん」




ゾクッとして、また舌を見られないよう、心に戒めを刻んだ。