獅紋に話したいことがある、と言われた次の日、私はボスから久しぶりに他の任務を受け、寮を離れていた。
今日は休日なので、朝から自由に動ける。
移動は風魔法でスピードを上げて、人目につかないよう建物の屋上を飛び移っていった。
「ふぅ……」
高く飛び上がって着地すると、魔法で応急的に変えた白い髪がふわりと浮く。
私は黒い服を好んで着るので、白髪が更に目立つらしい。
学園から遠く離れたマンションの屋上に来た私は、指定された公園を見下ろし、ベンチに座っているというターゲットを探した。
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