白の姫に差し伸べられた、光と闇の手





「あ……うん。答えが出たら、教えて」


「おう。じゃあな」




挨拶もそこそこに、芹羽港泰は早足でどこかに向かう。

きっと、早速調査をする気なのだろう。


私も私で、そろそろ殺し屋を見つけないと、と殺し屋候補達に会いに行った。




それから更に翌日。

私は授業を受けた後、移動教室で落し物をしたことに気付いて、胡桃と学園敷地内の植物園に戻った。




「あ、瑠璃(るり)さま、これではありませんか?」


「ん……そう、それ。ありがとう」




落とした手鏡は、胡桃の協力ですぐに見つかる。

そのまま校舎に戻ろうとして、私達は植物園に誰か入って来たことに気がついた。




「あら? あれは來樺院(らいかいん)さん……」


「!」