魔法を使う時は、体内の魔力を外に放出する為、魔力反応が生じる。
私達殺し屋は、それを隠す為に隠蔽魔法を併用して魔法を使うのが常だ。
初めての実技の授業で、私はいつものように隠蔽魔法を併用して魔法を使うというミスを犯したものの、周りに気付かれることなく最後まで乗り切ることができた。
今は4時間目の授業も終わって、胡桃、翠笑、來樺院獅紋、芹羽港泰と私の5人で高等部校舎の食堂に来ているところだ。
「流石の腕前だったな。Sクラスでも1、2を争う実力じゃないか?」
「無駄なく洗練されていて……とても綺麗な魔法でした」
「Sクラスはみんな学生レベルじゃないはずなんだけどね~」
「努力が見えた」