好きですと、
ただこの一言が言えれば良かった。

交際なんか、未来のことなんか考えないで、
声に出せば、私の勝ちなんだ。



今日も私は彼を背負って生きていく。

でも、いつかは彼を下ろして、
他の人と前を向くはずだから、

それまではどうか甘えることを許して。


嗚呼、どうか彼に。大好きなあなたに。

どうか幸せになってね。
欲を言うのなら、私を脳の片隅にでも置いておいて。

それだけで満足だから。

大好きなあなたの美しき未来をただ願う。
それが、私の唯一の幸福論だ。