「そっか、いつも弁当ありがと。……今日唐揚げ!?」

「うん。唐揚げとアスパラのベーコン巻きと卵焼きにおにぎりです」


 朝森先輩は嬉しそうに「へー美味しそう」と言うと、支度しに一旦部屋に戻った。すると、最後までいた会長さんが流しにあるお皿を見て腕まくりをして隣に並んだ。


「……洗う」

「えっ、いいですよっ! 私やるので支度をしてください」

「俺はもういつでも行ける。依茉は、まだ支度終わってないだろう?」

「それはそうですけど……でも会長さんにやらせるなんて、ことできないです」


 私がそう言うと会長さんは私が付けていたエプロンのリボンをシュルッと取りエプロンを奪った。