ハニーシガレット 【完】







そこからはひとり寂しく焼き鳥を食べて、接客をする薫くんの姿を眺めていた。


働いている薫くんはやっぱりカッコよくて。
想像よりずっとずっと素敵で。

だけどチラホラと薫くんを逆ナンするお姉さま方がいてそれはムカついた。



薫くんは一応お客様としてやんわりと断っていたけれど、その顔は心底嫌そうだった。

本当だったらここであたしが「この人はあたしの彼氏です!」と出ていきハッキリと言ってやりたいところだけど、今はその自信がない。


ここに来たときはもしも、何かあったら言ってやろうと思っていたけれど。


さっきの初音さんとのやり取りを思い出して彼女としての自信は消え去ってしまった。