誰に、とは言われなくてもわかる。
それは睦月───そう、鹿野 皐月の亡くなった弟さんだ。
「さっちゃんに……元気になってほしくて、」
「うん」
「でも…空回ってばかりで、…また足引っ張っちゃったね、」
そろそろクビとかになっちゃわないかなって、本気で心配になってきた。
それか戦力外通告とか渡されたり。
なにそれドラフト?プロ野球?
なんて思うけど、いつも助けてもらってばかりだもん私。
「……ごめん…、もう余計なことするの、やめる」
たぶん調子に乗ってた。
毎日楽しかったし、色々かんがえてくれてたから、そんなさっちゃんに甘えちゃってて。
高校行かなくて職人目指してる秀平の方がよっぽどすごいよ。
なんか……恵まれすぎてるなぁ私。
「…ミオ、僕を元気付けたかったの?」
私にとって今さらすぎる問いかけに、コクンとうなずいた。
どうしよう……顔が見れない…。
「ほんと?じゃあ僕がお願いしたこと、なんでも聞いてくれる?」
「き、きくよ…!!」
「ほんと?」



