「まだ僕は仕事あるから先に寝てて、」
「えっ、今日はもう寝た方が…!」
「S.Roberにとって常客なんだ。そこがちょっと困ってるらしくて、これからリモートで会議入ってるから」
そうなんだ…。
でもふらふらだし、とりあえずご飯だけでも軽く食べた方がいい気するのに。
さっちゃんは自室に向かってしまって、そしたら少し焦ったように出てきた。
今度はリビングで何かをガサゴソいじって、立ち止まって考えて、また自室とリビングを行ったり来たり。
「さっちゃん?なにか探し物…?」
「……ない。ここに置いてた顧客リスト、このあとの会議で使うんだけど……これくらいのサイズのプリント見てない?
うちの情報が全部載ってるから紛失したらやばいんだけど…」
「あっ、それなら───…」
あれ……?
それって、私の学校からのいらないプリントと一緒に置かれてたりした…?
「っ…!!」
少し考えてしまって、すぐに心当たりが思い浮かんで咄嗟に玄関を出た。
「ちょっとミオ…!」
呼び止める声を聞く暇もなく、マンション外に設置されているゴミ置き場を目指して。
そこにあったはずのゴミ袋は……消えていた。



