カウンター前に並ぶ見慣れた顔は、白い帽子に板前ハッピ。
それはもうバリバリの寿司職人のような身なりをしたS.Roberのナンバー3だった。
「オレは高校進学をやめて、こうして職人の道まっしぐらっす!!」
「そうだったんだ……。ん、うま!!美味しい!これ秀平が握ったの!?」
「はい!よかったっす…!」
すごい……。
昼間はこうして本格的な板前さん、夜は窃盗団だなんて。
まるでスパイそのもののような生活をしている秀平は、もしかしたら一番に窃盗団っぽいライフスタイルのような気がした。
「あ、秀平!ボクはさび抜きだから!間違えないでねっ!」
「もちろんっす!」
彼らは通いなれた常連さんのような雰囲気で。
大将である秀平の師匠にあたるおじさんも優しい眼差しで見つめていた。
「え~、颯わさびムリなのー?うわぁ、お子ちゃまだなぁ~」
「う、うるさいっ!あ、それならクマは鹿野さんスペシャルを食べれるってことだよね?鹿野さーん、クマが1つ欲しいって!」
……ん?なにそれ。
鹿野さんスペシャルとはなんぞや…?



