「だ、だからなにっ!!こっちには要領がよくて優しくて安心いっぱいで、いつも助けてくれる隊長がいるから…!」
「あーむり。あいつ、藪島組だけには怯えてるから」
怯えてる…?
あいつって、さっちゃんのことだよね…?
「なんで…?」
「藪島組に弟が殺されて、俺も寝返ったから?」
「…なに…それ、」
まだ真相の本当のところはわからないし、こいつの嘘かもしれないけど。
もしそれが本当だったら普通に最低じゃない…?
だって、だって……。
「あんたとさっちゃんは…元は同じα9だったんじゃないの…?仲が良かったんじゃないの…?」
「…んなの忘れたね。だけど、あんま俺たちにズケズケ入んない方がいーよ?ヤクザってさ、簡単に人ころすから」
本当に藪島組にさっちゃんの弟───睦月が殺されたのだとしたら。
なんで……?なにがあったのって。
尚更あの日、私を弟と重ねて助けてくれた理由にも納得できるけど、それだけじゃない。
どこか引っかかるのはそれだけじゃない。
「じゃあなんで……あなたが───」
「ミオ…!!」
「わっ!」



