「そこにはやっぱり弟さんの死が関係してるのは確かだね」
「…弟さんも立ち上げメンバーなの?」
「うん。最初のメンバーは鹿野さんと弟さんと、あの五十嵐 侑李。
鹿野兄弟と五十嵐は親伝いで幼なじみだったんだって」
ぐわんぐわんとしていた疑問が、1つずつ少しずつ整理されては…いる。
「蘭さんはそれから少しあとに入ったらしいよ。でもこれ、ぜったい誰にも内緒ね?
ボクも蘭さんから秘密で教えてもらったことだから!」
「…うん。もちろん」
もしかしてさっちゃんはα9を外されたとか…?
あの2人は見る限りすごくバチバチスズメバチだったし、侑李って野郎はさっちゃんに呆れてるみたいだった。
「きっと鹿野さんは……ずっと街のお助けマンで居たかったんだと思う」
犯罪のようで、ちがう。
やり方は少し強引かもしれないけれど、決して悪いことには手を染めていない。
それが鹿野 皐月が率いるS.Roberだった。
「って、ボクってばなんでペラペラ喋ってんだろ!こんなブスにっ」
「…ありがとう颯。色々おしえてくれて嬉しい」
「……えっ」
確か日直の日誌を職員室に取りに行かなきゃだった。
朝いくの忘れてたから。
間抜けな反応をする颯を置いて、教室を出る。



