路地裏Blue Night.





「───どうか今しかない3年間、悔いのないよう笑って泣いて友と励んで、なにより楽しんでください」



そんな締めのお言葉。


もし共学だったならファンが一瞬にして付いてしまうだろうスマイルを送って。

丁寧に礼儀正しく頭を下げてからの、ステージ外へと。



「トイレがなぁぁぁいっ!!」



そんな私はなぜか走っていた。


入学式が終わってからの10分休憩。

そのあと初めてのクラスで新しい担任と楽しいHRが行われるわけなんだけど、なんとトイレはやっぱり生徒でいっぱいで。


でも他の生徒なら込み合ってる中でもサッと終えることが出来る。

だってみんな男だからっ!!



「でもわたっ、俺は出来ないんだってばーーー!もうっ!!」



あんな混みあってる中で、「すみませーん個室失礼しまーす」なんて能天気に言える強さが私は欲しかった。


とりあえずどこか空いてるトイレっ!

たとえば来客専用とか、職員専用とか!!

私立なんだから花ノ宮なんだからそれくらいあるはずっ!!



「うわっ…!」



ドンッ───!!


そして誰かにぶつかって跳ね返りました身体が。

曲がり角からこんにちは。