「ちょっと!なんでボクがブスなんかと同じクラスなの!!」
「ちょっと!!ここでブスとか言わないでってば!!変なあだ名つくじゃん!!」
薄々わかってはいたけど、花ノ宮に通うのはさっちゃんと私だけではなかった。
今も昇降口に張り出されたクラス表を見てはしかめっ面のキューティクルボーイが1人。
秀平は他校っぽくて、蘭さんはもちろん高校生じゃないから居るはずがない。
「新入生の皆さん、この度はご入学おめでとうございます」
なぁんて、ありふれた長い校長先生の挨拶を聞いて。
なにかしらの誰かしらのお話をぼーっと聞いて、男の中に男として混ざって聞いて。
誰と仲良くなれそうかなぁ…なんて少し探ったりして。
「続きまして、生徒会長から新入生へ祝いの言葉。生徒会長───3年A組、鹿野 皐月」
「はい」
生徒会長……?
花ノ宮の生徒会長ってことはめちゃくちゃ頭が良くて校則をちゃんと守って、先生たちからの信頼も厚い生徒なんだろう。
「……え!?」
ふわわ~んっと適当に思いながら睡魔と戦っていた意識が、ばちんっと風船を割るかのようにして戻ってきた。



