「あんなの表面上なだけだから。親が勝手に決めてるだけだし、僕は結婚する気なんかさらさらない」
よくわからない。
なんかさっちゃん……ちょっと焦ってる…?
なにをそんなに焦ることがあるんだい。
居候が減って、ベッドで広々と寝れるし、良いことだらけのはずなのに。
「さっちゃん家って……もしかしてかなりのお金持ちとかだったり…する…?」
「……」
え、図星……?そうなの……?
でもそうだよね?
婚約者だなんて、今の時代で考えられるとするならそれくらいしか思い浮かばないもん。
「あんなの気にしないでここに居ていいから。…というか、居てくれた方が僕も助かる」
「え、助かるって…」
「ミオと一緒じゃないと寝れないんだよね僕」
確かに毎日一緒に寝てるし、気づいたら抱き枕みたいになってたり……する。
今まではとくにツッコまなかったけど、私の毎日うおおおおな日々知ってる…?
いろんな意味で苦しいんだよ、あれって。
「それにミオ。明後日から高校1年生だよ」
「……ん?」
「入学おめでとう。制服も届いてるから」



