路地裏Blue Night.





あの、怒るなら“ブス”ってあだ名のことも指摘してもらえるとありがたいんだけど……さっちゃん。


私ってブス…?

そんなにブスなの……?


確かにキューティクルな颯にクールな蘭さん、そしてあなたと比べるとぐぬぬってなるけども。



「それより、商品は無事?」


「あぁ。この通り」



本物のダイヤモンドが埋め込まれた指輪を手にして、得意気にわらった蘭さん。


それを見つめて応えるようにいじわるな顔をしたナンバー1は、颯と秀平の頭にぽんっと手を乗せて。

今度は蘭さんと拳を合わせて、最後に私の方へ近づいてくる。



「ごくろうさま。初任務、成功したね」


「わっ!」



わしゃわしゃっと、短いながらにも髪が崩れてしまった。



「ねぇ鹿野さんっ!カラオケ行きたいなぁボク」


「カラオケ?」


「そうっ!このメンバーで行ったことないし、ボクはブスの下手だろう歌を聞いて笑いたいしっ」



……こいつはかわいい顔してるけど性格が最悪だ。


確かに歌は得意じゃないし、そもそもカラオケなんて昔に家族で行ったくらいしか思い出もない。