───そして、なんとか説得をして日本一の極道組織を味方につけたというわけだった。
それから私たちは藪島組を彼等に任せて、ターゲットである五十嵐 侑李の奪還のみに全力疾走の今。
ここまではさすがに来ないだろうと、たどり着いた屋上から見える青い月がS.Roberを迎えてくれた。
「さっちゃーん!大丈夫ー!?」
「うん、なんとか」
ボロボロの幼なじみを背中に乗せながら屋上に向かってきたさっちゃん。
5人だったメンバーが1人プラスされた6人となった。
「…おまえ、天鬼組にどうやって話つけたんだよ……皐月、」
はぁはぁと肩で息をしながら口を開いた6人目は、脱力するように腰を落として幼なじみである男を見つめた。
うわぁ…。
間近で見ると、ほんと良く生きてたねって思っちゃうくらいの怪我だ。
「それがさ、キーはその子なんだよね」
「……嘘だろ、」
「ほんと。ね?ミオ」
さっちゃんがウインクするように指を差してきた。
だからコックンコックンと大袈裟にも首を縦に振る。
嘘じゃない、私がいなかったらたぶん天鬼組さんは来てくれてなかった。



