「はぁ…っ、は…っ!ここまで来ればなんとか…っ」
「うんっ、さすがに撒いたよ…っ、撒いてくれなきゃ困るってば…!ねぇ秀平っ」
「はいっす…っ、オレもう走れそうにないっすもん…っ、」
私たち下っぱ3人組はヘトヘトになって地面に座り込んだ。
あれから何があったかを簡潔に説明すると…。
藪島組相手に5人はどうやったって無謀。
相手は関西で勢力を上げているヤクザだ、当たり前だ。
じゃあどうしようか…。
『あ!だったらヤクザにはヤクザに片付けてもらえばいいんじゃんっ!』
そんな提案を出したのは他でもなく私。
『むりむり。今の藪島組に対応できるのなんか天鬼組くらいしかいないし』
『あまきぐみって、この観羅伎町を占めてるって噂の…?』
『そう。いまの極道界で日本一だよ…?さすがにボクの可愛さを使ったって厳しいよ』
『……』
そんな最年少ふたりの会話を黙って聞いていたナンバー1と参謀的なナンバー2。
『いや、そうでもないかも』と、希望がある反応をしてくれたのはナンバー1だった。
逆にそれしかないらしく、すぐに路線変更。



