「はいっ!これ、購買の限定フルーツサンド全種類!」


「うわっ、え、」


「あとボクんちで作ってる新作!まだ発売前のだからネットに広めないでねっ!」


「えっ、あっ、ありがとう…?」



教室に入れば、まるで私をずっと待っていたかのように颯からたくさんのプレゼントの山。

えっとーー、今日はクリスマスでも誕生日でもないんだけど…。



「え、なに足りない?まだいる?」


「いやいや!十分すぎる!」


「じゃあ元気でてる…?」


「うん?元気だよ?」



困惑がすごいんだってば。

だってなんか……優しくない?

今日はまだ1度もブスって呼ばれてないのがその証拠だ。



「クマは…い、いつも良くやってると思うよ、ボク、」



うんんん????

えええ、ツンツンツンツンだったのに急にデレ期かなにか……?


あのう、颯…?

なんか変なクスリでも飲んだ…?
笑えないよそんなの…。

だってキミいま何言ってるか自分で理解してる……?


私を褒めてるよ!?!?



「クマだからできることだってあるしっ、風邪のときのボクよりは足だって速いと思うし…!」