「そんな呑気に喋ってていいの?ほら、目の前は行き止まり」
「うわっ!マジじゃねーかっ!」
「路線変更か上から行くかだね。路線を変更する場合、もっと道は狭くなる。この人数だったら上からの方がいいよ」
「お、おう…!!」
さすがさっちゃんだ…。
こんなときでも指示してるよ、リーダー発揮しちゃってるよ…。
「おいチビ…!」
「えっ、お、俺ですか…?」
「おまえ囮になっとけ!!」
「へっ?うわっ…!ちょ…!!」
ぐいっと押されまして、簡単に私の身体は地面に打ち付けられまして。
その隙にハシゴを登ってゆく覆面パーカーたち。
「え、なんで俺だけ残されるの…!?待ってよーーーっ!!」
本物のS.Roberはそんなことしないよ!?
チビだったら逆に助けるよね!?
平気で囮にしてくるってどーいうこと!?
「助けてさっちゃ……」
あ、ちがった。
「ナンバーワーーンっ!!」
「ん?ナンバーワン?」と、首を傾げる数人の覆面たち。
けれど背中から追いかけてくる追っ手にそれどころではないらしく、余裕で私を置き去りに。
「ほら、結局こうなるんだから」
「わっ…!」



