「じゃあ……失礼しまーす」
「どうぞ」
その居たたまれなさに耐えられなくなって、目の前の背中にからだを預けた。
「……ミオ、ちゃんと食べてる?」
「…あまり。うち貧乏だったんで」
「コンビニになっちゃうだろうけど、遠慮せず食べたいもの言ってくれていいから」
おんぶされていると、尚更そんな会話がすごく優しいものに聞こえてくる。
15歳になっても誰かにおんぶされる日がくるなんて。
それもわりとイケメンな人に。
それでいて、なんかすごそうな人。
「ねぇねぇお兄さん!いい子いるよ?ちょっとでいいから寄っていかない?」
なんて客引きもスルー。
ほうほう、この街はそうやって歩けばいいのか…。
あ、この人あれだ、あのタイプだ。
必ずゲームに1人はいる、あれ。
根拠はないんだけど、こいつってめちゃくちゃ有能だし強いよな…って素性が分からない謎キャラ。
そーいうのは必ず女性ファンが付きやすかったりするんだけど、あらわすならこの人はそんな感じだ。



