「…どうも、ありがとう…ございます」
「うん、わりと似合うじゃん。これで君も僕らの一員」
ぽんぽんと頭を叩かれた。
でも、この人だって追われてたのに自分は隠すものがなにも無くなっちゃったけどいいのかな…。
まぁいいか。
この兄ちゃんが勝手にやってきたんだもん。
「さっきよりは静かになったみたい。今のうちに行こう」
「…でもまた見つかったら、」
「そのときはミオの足の速さを信じてるよ」
さっき出会ったばかりの人に呼び捨てされるっていうのも、なんか慣れない。
でもたぶん私より年上だろうし…この街のことだって私なんかよりいっぱい知ってるだろうから。
「……」
それにしてもマスク外して歩いてるお兄さん、めちゃくちゃ女の子から声かけられてる…!!
それでも笑顔をふりまいてスルーだと…。
「夕飯は?食べたの?」
「…いや、まだなんですねそれが」
「どこかで食べる?それとも買ってく?」
「…買っていきます。ちょっと怪我してて、早く休みたくて」



