ラフなパーカーにサルエルパンツ。
髪だって短くて、ドライヤーですぐ乾いちゃう。
そんな男の子の見た目の私に対する接し方としては、彼はすこし間違っている。
そのまま身体が倒されるように横になってもなお、抱きしめてくれるなんて、まちがってる。
「…ブスじゃないから」
「……え、」
「ミオはブスじゃない。…かわいいよ」
「っ、」
頭の中にシューーンと颯が駆け抜けた。
いつも訂正なんかしてくれなかったのに。
まさかこんなときにしてくれるなんて、さっちゃんってズルいと思う。
「た、隊長…、」
「それ気に入ってるの?」
気に入ってるというか、さっちゃんが変なこと言うから耐えられなくなって。
どうにか空気を戻さなきゃって思ってたら咄嗟に出てしまった。
そんな私を見つめて、ふわっと甘い眼差しが横に伸びた。
「たいちょう、あの…エビフライ、」
「エビフライ?」
「エビフライ……作ったよ」
もう遅いからどこかで食べて来ちゃった…?それとも先にお風呂がいいかな…?
今日じゃなくても明日に回せるしエビフライは。
「うん、食べたい。…けど今はこっち優先」
「わ…っ」



