路地裏Blue Night.





ガチャっと躊躇いなく開いたドア。

そのまま電気すら付けず、微かなカーテンの隙間から照らされる光だけで十分だとでも思ったのだろう。



「わぁっ!………え。」



ひょいっと抱き上げられたかと思えば、ベッドにふわっ。

そしたら追いかけるようにぎゅっ。


もちろん佐久間 澪15歳の思考は「???」の連続で停止。



「な、なんっ、え、なに、えっ……えっ?」


「僕はこれで元気になるって言ったら?」


「そ、それは大人しくしてる……けどっ」



てっきり怒られるとばかり思ってた。

さすがのさっちゃんでも今回は黙ってないだろうって…。


こちとらお前のせいで元気じゃなくなったんだボケェ、あんコラ、コラコラあんん?なんて責められても受ける気持ちだった。



「じゃあ大人しくしてて。暴れたら、それこそ優しくしてあげられなくなるから」


「……う、うん…」



なにを優しくするの…?
なにを優しくしてあげられないの…?

というよりめちゃくちゃに抱きしめられちゃってる今なんですが……。


いい匂いする…。

髪サラサラ、なんかもう息づかいまで余すことなく聞こえてくる…。