「離せ」
無意識に低い声が出ていた。
昔から武道の心得があったからこの男に負けることはないだろう。
女を背中に隠すように立ち、男達を威嚇する。
「な、なんだよ。彼氏持ちかよっ、」
そんなことを言って、足早に立ち去っていく男達。
完全にいなくなったことを確認し、女がいる後ろを振り返る。
は?
目の前にいた女は、この世のものとは思えないほど綺麗だった。
透き通るような白い肌。長いまつ毛に大きな瞳。筋の通っている鼻。
鎖骨辺りまである少し茶色い髪。
ぷるぷるの血色のいい唇。
ていうか、これスッピンか!?
ガチ天使だろ。


