目を合わせると、プイッと顔ごとそらされる。 …めっちゃ顔も耳も真っ赤じゃん。 え。本気なんだ。 なんでかわかんないけど、本気で付き合ってもいいって思ってるんだ…。 それなら。 「…付き合ってほしい、です」 断る理由はない。 顔好きだし。 それに。 …このひとをもっと知りたくなってきちゃった。 「…ん、じゃ17時半まで本読んで待ってて」 うん、と頷いてまた椅子に座ろうとすると、腕を引かれる。 「となり、座んなよ」 それだけ言うと私の荷物を持って、カウンターまで歩いていってしまった。