「どーぞ、授業までに返してよね」

「うん、もちろん」


 頭の中はシオンくんなんだろうなと思いながらプリントを渡すと、勢いよく写し始めた。
 それからチャイムが鳴るまでに写し終えたモカちゃんは疲れ果てていた。