「私はいいですよ。一人や二人増えても同じだから」
「そう!? うわ、やったぁ〜」
そう言って飛鳥井くんは私の手を握りブンブン上下に揺らした。
「……悠眞、近い。早く手を離せ」
「はいはい、ごめんね芭奈ちゃん」
そのあと、凪斗くんたちの案内でスーパーにたどり着き中に入ると彼らは何故かバンバンとカゴに商品を入れ出す。
「こ、こんなにいる?」
「うん、きっと虹季くんもいいって言うよ〜」
「そうなの? ……って、いないし」
その後も凪斗くんたちはたくさんカゴに入れて会計すると、大きなビニール袋三個分にもなってしまった。