「亮。オマエは どんな自分でいたいわけ?」 「どんなって……」 「人を傷つけても、 平気な顔でしらを切る奴か? それとも、自分がしたことを きちんと謝れる男か?」 亮くんは、黙り込んでいる。 考えて、考えて。 1分以上の沈黙の後 スッと立ち上がった。 悔しそうな顔で。 げんこつをギューっと 握りしめながら。 そして、一歩一歩進んで 大地くんママの前に。 「ボールをぶつけて…… ごめんなさい……」 「……」 「大声で怒鳴って…… 酷いこと言って…… ごめんなさい……」